タイヤの知識
1. タイヤサイズの表示場所
タイヤのサイズは、タイヤを選ぶ際にもっとも基本となることなのでしっかりと確認しておきましょう。確認の仕方は二通りあります。
- フロントドアの内側をチェック
運転席側のドアを開ければ簡単に見つけることができます。
ラベルが貼ってあり、自動車メーカーが指定する純正タイヤサイズと適正空気圧が掲載されているはずです。(車によって貼ってある位置や画像と表記が異なる場合があります。) - タイヤそのものをチェック
フロントドアにラベル表示がない場合は、装着しているタイヤそのものをチェックします。タイヤ側面には、メーカー名や商品名と同時に数値や記号が表示されています。それがタイヤサイズです。
2. タイヤサイズの見方
- タイヤサイズは下記のように表示されており、数字やアルファベットにはそれぞれ意味があります。タイヤをお選びいただく際には、愛車に装着されているタイヤのサイズを必ずご確認ください。
上記以外にも、以下のようなサイズ表記があります。 - 225 / 45 ZR 17
→ 225:タイヤ幅(mm) 45:扁平率(%) ZR:速度カテゴリー 17:リム径(インチ) - 145 R 12 6PR
→ 145:タイヤ幅(mm) R:ラジアル構造 12:リム径(インチ) 6PR:プライレーティング(タイヤの強度) - 31 x 10.50 R 15 109 Q
→ 31:タイヤ外径(インチ) 10.50:タイヤ幅(インチ) R:ラジアル構造 15:リム径(インチ) - 109:ロードインデックス(荷重指数) Q:速度記号
※ロードインデックスとは(耐荷重指数)、規定の条件下で、そのタイヤに負荷できる最大荷重を示す数値です。
※速度記号は、規定の条件下でそのタイヤが走行できる最高速度を示す数値です。
3. タイヤの種類
- タイヤは大きく分けて2種類あり、夏用タイヤ(サマータイヤ)と冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)があります。
サマータイヤについては、さまざまな性能のタイヤや種類・サイズがあります。車の使用目的に合ったタイヤに変更することで、ハンドリング性能を良くしたり乗り心地を改善することができますタイヤそのものの性能を十分に発揮させる為にも、ご自分の車に最適なタイヤを選ぶ事が重要です。 - タイヤはあなたの車と道路の唯一の接点です。
車の重量を支え、路面からの衝撃を緩和し、駆動制動を伝え、転がり、方向転換とその維持をするなど車の性能に対して重要な役割を担っています。
よって、使用方法・車両の特性に応じてさまざまな種類のタイヤがありますのであなたの乗り方にあったタイヤをお選びください。- 子供を乗せることが多いので車酔いしないようなタイヤがほしい
- スポーツカーなのでキビキビ走れるタイヤがいい
- 音楽やラジオをよく聴くので音が静かなタイヤがほしい
- 今より燃費が良くなるタイヤがほしい
- 走行距離が多いので長持ちするタイヤがいい
- 安ければなんでもOK
など、ご希望があればどの商品が適しているかご提案できますのでご相談ください。 また、商品ごとの性能を記したアイコンを商品ページに記載しておりますので、ご購入の際は是非ご参考にしてください。
4. タイヤの日常点検と寿命
- タイヤはご存知の通りゴム製品です。使用年数や使用環境、保管状況などによりゴムは劣化します。状態確認やトラブルの未然防止のためにも、日常点検を行いましょう。
- 空気圧のチェック
タイヤの空気圧 をご確認ください。 - キズ・亀裂などのチェック
タイヤに釘などの異物が刺さったりしていないか、縁石にこすったりして深い傷がついていなかなど確認しましょう。異物が深く刺さっているような場合は空気が抜ける恐れがあるため、タイヤ販売店にご相談ください。また、長期使用しているタイヤはひび割れなどが起こってくることがあります。継続して使用できるかどうかはタイヤ販売店へ相談し点検してもらいましょう。 - 摩耗状態のチェック
タイヤの減り具合や溝が十分か確認しましょう。溝が無いと滑りやすく雨の日は特に危険です。乗用車用サマータイヤの使用限度は、スリップサインが露出する残り溝が1.6mmまでです。残り溝が1.6mmになる前に交換してください。ただし、スリップサインが露出する前でも極端な偏摩耗やブロックの状態によっては交換した方が良い場合があります。
冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)については、残りの溝が新品時の50%未満になると、積雪・凍結路走行のタイヤとしては使用できません。また、車は常にまっすぐ走っているわけではなく曲がったり止まったりしますので、タイヤは均一に摩耗しません。そこでタイヤの位置を入れ替えるローテーションを行い、摩耗を均一化させるとタイヤが長持ちします。ローテーションの方法は、車の駆動形式やタイヤによって異なります。定期的な点検は事故防止にも繋がります。運転前には日常点検をしましょう。
5. タイヤの保管方法
- タイヤは、直射日光・雨及び水・油類・ストーブ類の熱源及び電気火花の出る装置に近い場所などを避けて保管してください。ホイールが付いた状態のままでタイヤを保管する場合には、ゴムの緊張状態を和らげるためにできるだけ空気圧は半分程度にすることをおすすめします。
屋外にしか置き場所がない・・・そんな場合は、保管用に タイヤ収納カバー をご使用ください。
6. タイヤの空気圧
- 車両の取扱い説明書、または運転席ドアを開くと目に付きやすい位置にある自動車メーカー指定の空気圧を記載したラベル(コーションプレート)を参考に空気圧を設定してください。空気圧チェックはガソリンスタンドなどでもしてもらえます。
国産車では平常時の指定空気圧が表示されていますが、まれに高速走行時の推奨空気圧が併記されている場合もあります。欧州車など輸入車では、指定空気圧コーションプレートに乗車人員の変化に応じて空気圧の調整をすすめているケースもあります。空気圧はタイヤを使用していなくても自然に低下してゆくものです。空気圧が低下すると、タイヤが損傷する恐れがあり事故にも繋がります。月に1回は点検しましょう。
適正空気圧の決め方についてもご一読ください。
7. 適正空気圧の決め方
- 購入したタイヤが新車装着タイヤと同サイズの場合運転席ドア付近にあるラベルに記載されている、自動車メーカー指定空気圧に設定しましょう。新車装着タイヤからインチアップした場合:扁平率が最も低い自動車メーカー指定サイズの標準空気圧と同じか、10~20kpa(0.1~0.2kgf/cm2)高めに設定し、走行条件により調整することをおすすめします。
一般的には扁平率の低いタイヤは空気容量が少なくなるので、1~2割程高めに設定します。タイヤの取付を依頼する業者様と相談して、操縦安定性や乗り心地のバランスがいい空気圧になるように調整してください。
8. タイヤの製造年について
- タイヤはゴムでできた製品です。当然その他のゴム製品同様、熱や紫外線・湿気や水分などによって劣化し硬化しやすくなります。もちろん、そうした環境で使用されることを前提に作られているわけですので、タイヤは様々な添加剤によって熱や紫外線などによって劣化しにくいよう設計されています。
適正に保管されたタイヤの劣化が始まるのは、製造年からではなく使用開始からが目安です。走行による摩擦熱や振動により性能低下が始まり、劣化します。
これは、タイヤメーカーによる夏用タイヤよりもゴムが柔らかいスタッドレスタイヤでの保管期間と制動距離テストでも実証されております。ここ最近誤った知識をお持ちの方が多く見受けられます。詳細は各タイヤメーカーホームページをご覧くださいませ。